サステックス株式会社
元Microsoftエンジニアが立ち上げたAI・システム開発に特化したテクノロジーカンパニー。
機械学習や生成AIを活用したPoC開発や業務効率化、プロダクト構築を支援。
BIツールは、社内のデータを可視化し、管理や運用の効率化を支援するためのツールです。
小規模企業やスタートアップから、世界的な大企業まで幅広く導入されており、ここ数年で急速に注目を集めています。
ただし、製品によって得意な機能や分析手法、導入形式(クラウド型/オンプレミス型など)は異なるため、「どれを選べばよいのか分からない」と悩む方も少なくありません。
BIツールは製品によって得意な機能や、分析方法、導入方法(クラウド型やオンプレミス型など)が異なるので、導入したいけど選び方が分からないという方もいらっしゃるでしょう。
今回は、以下のポイントについてご紹介します。
-
BIツール(可視化ツール)の特徴と導入メリット3選
-
2025年最新のおすすめBIツール6選
-
BIツールを選ぶ3つのポイント
BIツールとは?可視化ツールを導入する3つのメリット
BI(Business Intelligence)ツールとは、膨大なデータを収集し、分析・活用を行うためのソフトウェアの総称です。
売上、顧客情報、業務プロセスなど様々なデータの集約・整理ができ、図やグラフを用いて可視化してくれるので現在幅広い分野で普及が進んでいます。BIツールの機能は製品によって異なりますが、一般的な機能や活用例をメリットと合わせて解説いたします。
社内データの分析を自動化できる
これまでは社内データは部門や部署ごとに分散して管理されていたため、リアルタイムで利用できるデータの幅が限定的でした。
企業が業務で扱うデータ量は年々増え続けています。
幅広いデータを収集・分析できるBIツールを活用することで、社内データの収集・分析・レポーティングといった作業を自動化して業務の大幅な効率化に役立てます。
OLAP分析(オンライン分析処理)やデータマイニングができるBIツールも多く、リアルタイムで多次元的なデータ分析が可能になります。
現状の把握や各業務の管理に役立てる
BIツールの代表的な活用法が、KPI(重要業績評価指標)のダッシュボード化です。
KPIは部門や分野によって異なりますが、たとえば営業部向けの「月間売上」や「成約率」、カスタマーサポート部門の「対応件数」や「初回対応時間」といった指標をリアルタイムに可視化できます。
BIツールを使って社内のデータをリアルタイム更新しKPIダッシュボード運用することで、会社全体のパフォーマンスが把握でき、より現状に即したKPIが設定できる点も大きな利点です。
レポート作成の手間が削減できる
BIツールは定型レポートや、リアルタイムデータの集約→可視化といった作業が自動生成されます。
近年はChatGPTなどの生成AIとの連携が進んでおり、「ユーザーからの問いかけに対してグラフを生成する」といった機能も利用できるようになっています。
こうした生成AIとの連携が進むことで、従来であれば作成に数時間かかっていたレポート作成がわずか数分で作成できるようになりました。
データ分析の現場ではよく用いられるのはレポーティングツールですが、BIツールのレポーティング機能は複数のデータソースの活用、部署を横断した判断への活用ができるといった強味があります。
2025年おすすめBIツール6選
現在、様々なタイプのBIツールが登場しています。
これから導入をお考えの方の参考になるよう、各ツールの特徴や価格などをまとめております。
Microsoft Power BI
引用元:Power BI - データの視覚化 | Microsoft Power Platform
商品名Microsoft Power BIリリース元Microsoft種類・クラウド・オンプレミス・デスクトップ価格無料アカウント(Power BI Free/Desktop):無料
Power BI Pro:約 2,098円/月(ユーザー単位)
※ 年間一括請求(月額換算)
Power BI Premium Per User(PPU):約 3,598円/月(ユーザー単位)
※ 年間一括請求(月額換算)
Power BI Embedded:使用量・構成により変動
※ 年間一括請求(月額換算)支払い方法・クレジットカード決済(VISA/MasterCard/JCB/American Express)
Microsoft Power BIはマイクロソフト社が提供するBIツールです。
Office365との親和性が非常に高く、Excelユーザーには特に馴染みやすく設計されているので既存データファイルと提携しやすいのが特徴です。
データ接続先が豊富で、オンプレミスからクラウドまで対応。
高度なグラフ作成やAI機能による分析支援も可能で、ユーザーからはコストパフォーマンスも高く評価されています。
Tableau(タブロー)
引用元:Tableau | BI と分析のためのソフトウェア - Tableau JP
商品名Tableau(タブロー)リリース元株式会社セールスフォース・ジャパン種類・クラウド
・オンプレミス
・デスクトップ価格 Tableau(スタンダードプラン)
※ 年間一括請求(月額換算)
Viewer:1,800円 / 月
Explorer:5,040円 / 月
Creator:9,000円 / 月
Tableau Enterprise プラン
※ 年間一括請求(月額換算)
Viewer:4,200円 / 月
Explorer:8,400円 / 月
Creator:13,800円 / 月
Tableau+ プラン(AI機能などを含む)
価格:要問合せ(個別見積もり)支払い方法・クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB/American Express/Discover/P-Card)
・注文書
・電子送金/電子資金決済(EFT)
Tableau(タブロー)はデータ可視化のパイオニアとして知られるBIツールで、直感的な操作性と豊富なビジュアライズ機能が特徴です。
データのドリルダウンやフィルタリングが得意で、柔軟な分析ができユーザー主導の分析に向いています。
特許取得済のクエリ言語「VizQL」を登載しており、直感的な操作が可能なので中〜大規模企業にもおすすめです。
Google Looker Studio(旧Googleデータポータル)
引用元:Looker Studio: Business Insights Visualizations | Google Cloud
商品名Google Looker Studioリリース元Google種類・クラウド価格・Looker Studio:無料
・Looker Studio Pro:1ユーザーあたり9ドル/月支払い方法・クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB/American Express/Dicover/Elo Credit card/VISA Electron)
Googleが提供する無料のBIツールで、GoogleアナリティクスやスプレッドシートなどGoogleが提供しているサービスとの連携が容易に行えます。
シンプルな構成で導入のハードルが低く、初めてBIツールを触る方でも使いやすいのが特徴です。
小規模な企業やマーケティング部門などでの活用に適したBIツールです。
Qlik Sense(クイックセンス)
商品名Qlik Sense(クイックセンス)リリース元クリックテック種類・クラウド
・オンプレミス
・オンプレミス+クラウド
・モバイルアプリ価格・スターター:200ドル/月
※ 年間一括請求(月額換算)
・スタンダード:825ドル/月
※ 年間一括請求(月額換算)
・プレミアム:2,750ドル/月
※ 年間一括請求(月額換算)
・エンタープライズ:要見積支払い方法・クレジットカード(VISA/MasterCard/American Express)
・請求書、銀行振込(オンプレミス版のみ)
Qlik Sense(クイックセンス)は、クリックテック社が提供しているデータを視覚的かつ動的に操作できる機能が充実したBIツールです。
独自の「連想エンジン」により、関連データを横断的に分析でき、発見型のインサイトが得られる点が特徴です。
製造業や物流などの複雑なデータ構造を扱う業種にも対応しており、40,000社に導入された実績があります。
Domo(ドーモ)
商品名Domo(ドーモ)リリース元ドーモ種類・クラウド
・オンプレミス
※ 年間一括請求(月額換算)
・デスクトップ
※ 年間一括請求(月額換算)
・モバイルアプリ価格・スタンダード
・エンタープライズ
・ビジネスクリティカル
各種要問い合わせ支払い方法・クレジットカード
※Domo Workbenchが必要
Domo(ドーモ)は、クラウドベースのBIプラットフォームです。
データ活用に必要なデータ基盤・BI機能・アプリ作成機能が含まれており、社内のデータを有効活用しやすいため、UIも感覚的なので実用性の高いBIツールをお探しの方におすすめです。
リアルタイムでのダッシュボード表示や通知機能ができ、各種SaaSとの連携性も高く、マーケティングから営業、経営層まで幅広い用途で使えます。
1,000種以上のデータコネクタを有しており、SNSデータなどもスピーディーに収集・分析が可能です。
Metabase(メタベース)
引用元:Open source Business Intelligence and Embedded Analytics
商品名Metabase(メタベース)リリース元Metabaseプロジェクト種類・クラウド
・オンプレミス価格オープンソース:無料スターター:85ドル(5ユーザーまで)+5ドル(1ユーザーごと)
プロ:500ドル(10ユーザーまで)+10ドル(1ユーザーごと)
エンタープライズ:要問い合わせ支払い方法・クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB/American Express)
Metabase(メタベース)はオープンソースのBIツールです。
無料で始められるので、コストを押さえつつBIツールを使い始めたいという方にもおすすめです。
SQLの知識があるとより細かい設定が可能ですが、テンプレートが豊富だったり、簡単な操作でのグラフ作成も可能なので、導入のハードルは比較的低いBIツールといえるでしょう。
マクドナルド等の大企業にも導入されていますが、少人数からでも使いやすく柔軟性が高いツールなので、スタートアップやベンチャー企業からも人気です。
BIツールを選ぶ3つのポイント
BIツールを選ぶ上で、特に重要なポイントを3つ解説いたします。
会社の規模と用途に価格がマッチしているか
BIツールは、無料で使えるライトなものから、月数万円〜数十万円以上と費用がかかる高機能製品まで、価格も機能も多様です。
だからこそ、自社の企業規模・用途・分析ニーズ・コスト許容度に合わせて慎重に選ぶことが不可欠です。
スタートアップや小規模企業には、Google Looker Studio(無償〜Pro版:約 9 USD/ユーザー/プロジェクト〜)やMetabase(OSSは無料、クラウド版:月数十ドル〜)のような低コストで始められる選択肢が適しています。
中〜大規模企業では、Power BI(Pro:14 USD/ユーザー/月、Premium PPU:24 USD/ユーザー/月)やTableau(Creator:約115 USD/ユーザー/月など)が、可視化性能や統合機能に優れており適しています。
高度なカスタマイズや柔軟なデータ統合が必要な企業には、Qlik Sense(ライセンス+データ量に応じた追加)やThoughtSpot(Essentials:1,250 USD/月〜、AI検索によるNLQ分析可能。Pro/Enterpriseはカスタム見積もり)などが候補となります。
エンジニアリング体制が整っている企業では、Superset、Redash、MetabaseなどのオープンソースBIを自社に最適化して運用するアプローチも有効です。
最終的には、社内のどこにどんな分析ニーズがあり、どの程度データリテラシーが成熟していて、どれくらいのコストを受け入れられるかを見極めた上で、AI対応や自然言語クエリ、将来の拡張性も見据えて最適なBIツールを選ぶことが肝心です。
導入を検討される際は、サポート体制、契約形態、追加費用(例:埋め込み機能/API/ユーザー増加など)も事前に確認し、導入後の定着支援まで見据えた選定をされることをおすすめします。
自社の分野や規模に合った機能があるか
医療、製造、教育、ITなど、業界ごとに必要とされる分析軸や可視化方法が異なります。
例えば、製造業では工程ごとの歩留まり率をリアルタイムに監視する機能、営業部門ではCRMと連携した成績ダッシュボードなどが役立ちます。
専門性の高い分野でBIツールを導入する際は、その業界で必要な機能が搭載されているか、専門的なツールとの提携ができるか、という点も確認が必要です。
自社に合った運用ができるか
高機能なBIツールを導入しても、社内で運用できなければ意味がありません。
BIツールにはオンラインで利用できるクラウド型、自社のシステム環境に導入するオンプレミス型など様々な導入形式があります。
エンジニアが社内にいない場合は管理が容易なクラウド型、社内コンプライアンス的にオンラインツールでのデータ管理が難しい場合はオンプレミス型など自社の環境やルールにあった方法で導入を行いましょう。
社内の平均的なITスキルのレベルに応じた操作性や、使いやすいUI/UXを持つツールを選ぶことをおすすめします。
製品によっては、トラブルシューティングや分析サポートなどをしてくれるコンサル付きのプランが利用できることもあります。
また、社内でしっかりと定着し、健全にデータ運用するためには社内研修やサポート体制も重要です。
まとめ
BIツールは、従来の「レポート作成ソフト」とは異なり、社内全体のデータをリアルタイムに収集・分析・可視化するためのツールです。
業務効率の向上はもちろん、企業のDX推進や社内のデータリテラシー向上にも貢献します。
しかし、現在は多種多様なBIツールが存在し、それぞれ機能や特長も異なるため、「自社に最適なツールが分からない」というお悩みも多く聞かれます。
サステックスでは、業種・企業規模・導入目的に応じて、最適なBIツールやAIの選定・導入をご提案しています。
導入から定着まで、ワンストップで支援可能です。まずはお気軽にご相談ください。
須藤 広大
奈良先端科学技術大学院大学修士課程卒業。自然言語処理・機械学習の研究を経て、株式会社ブレインパッドにてデータサイエンティスト・機械学習エンジニアとして活動後、Microsoft AIにてソフトウェアエンジニアとして勤務。
その後サステックス社を設立。TensorFlowやKerasといった深層学習ライブラリの開発にも貢献し、著書に「現場で使える!Python深層強化学習入門 強化学習と深層学習による探索と制御」、「現場で使える! TensorFlow開発入門 Kerasによる深層学習モデル構築手法」など。