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Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)とは何か?Nano Bananaの使い方とよくある活用事例

Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)とは何か?Nano Bananaの使い方とよくある活用事例
運営会社
サステックス株式会社

サステックス株式会社

元Microsoftエンジニアが立ち上げたAI・システム開発に特化したテクノロジーカンパニー。
機械学習や生成AIを活用したPoC開発や業務効率化、プロダクト構築を支援。

会社概要を見る →

こんにちは、サステックスのエンジニアの須藤です。
最近話題になっているNano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)に関して、まとめてみます。

Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)とは?

近年、生成AIの進化は目覚ましく、テキストだけでなく画像や動画まで自動生成できる時代に突入しています。その中で2025年8月末、突如大きな注目を集めたのが「Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)」です。これはGoogleが開発した画像生成・編集AIモデルで、正式名称をGemini 2.5 Flash Imageといい、「Nano Banana」と呼ばれています。リリース直後からその性能の高さがSNSやニュースで話題を席巻しました。特にそれまでの画像生成AIと比べて人物など被写体の一貫性を保つ力が「異次元レベル」と評されるほど高く、AI画像生成の常識を根本から変える存在だと言われています。

GoogleはこのNano Bananaを、自社の総合AIプラットフォームであるGeminiアプリに統合して提供しています。実際、Gemini搭載のモバイルアプリやWebのGoogle AI Studio上で、ユーザーは写真をアップロードしてNano Bananaの画像生成・編集機能を試すことができます。
また企業向けにはGoogle CloudのVertex AI経由でAPI提供も開始されており、エンタープライズ用途でも活用が可能です。Nano Bananaはリリース当初、AIモデル評価サイト「LMArena」に匿名で登場し圧倒的なスコアを叩き出したため「一体誰が作ったモデルなのか?」と業界で憶測を呼びましたが、ふたを開ければGoogle DeepMind製だった、というエピソードも熱いところです。

Nano Bananaの使い方

Googleのアカウントを持っている方であれば、簡単に使用することができます。
こちらのリンクを開いて、ログイン後、参考画像を入力したり、プロンプトを入れるだけで使用ができます。
2025年9月段階では1日100回までは無料で使用することが出来るので、気軽に試してみてください。

Google AI Studio: https://aistudio.google.com/prompts/new_chat

引用:Google AI Studio

Awesome-Nano-Banana-imagesから学ぶ面白い活用事例・ユースケース

最も有名な活用事例集としては、Awesome-Nano-Banana-imagesというリポジトリがあり、日々アップロードされています。ここではいくつか有名な事例を紹介していきましょう。

https://github.com/PicoTrex/Awesome-Nano-Banana-images/blob/main/README_ja.md

例 1: イラストからフィギュアへ(by @ZHO_ZHO_ZHO

項目内容
入力フィギュア化したいキャラクターの参照画像をアップロード
プロンプトこの写真をキャラクターフィギュアにしてください。背景にはキャラクターの画像が印刷された箱を置き、その画面にはBlenderのモデリング過程が表示されているコンピューターを配置してください。箱の前には、キャラクターフィギュアが立つ円形のプラスチック製台座を追加してください。可能であれば、シーンを屋内に設定してください。
入力画像出力画像

今、かなりネットで流行っているやつですね!

例 3: 現実世界をARで情報化(by @bilawalsidhu

項目内容
入力参照画像をアップロード
プロンプトあなたは位置情報ベースのAR体験ジェネレーターです。この画像内の[興味のある地点]をハイライトし、それに関する情報を注釈で付けてください。
出力画像

例 4: 3D建物の抽出/アイソメトリックモデルの作成(by @Zieeett

項目内容
入力対象物を含む画像をアップロード
プロンプト画像を昼間のアイソメトリックビューにしてください[建物のみ]
入力画像出力画像

Note: 必要に応じて[角括弧]内の情報を変更してください(例:乗り物、人物など)。

例 6: 複数参照画像からの生成(by @MrDavids1

項目内容
入力複数の参照画像をアップロード
プロンプトモデルがピンクのBMWに寄りかかってポーズをとっています。彼女は以下のアイテムを身につけており、背景は薄いグレーです。緑色のエイリアンはキーチェーンで、ピンクのハンドバッグに取り付けられています。モデルの肩にはピンクのオウムもいます。隣にはピンクの首輪とゴールドのヘッドフォンをつけたパグが座っています。
入力画像出力画像

例 7: 写真の自動補正(by @op7418

項目内容
入力修正したい画像をアップロード
プロンプトこの写真は退屈で平凡です。もっと良くしてください!コントラストを上げ、色を鮮やかにし、光を改善して豊かにしてください。構図に影響するディテールはトリミングや削除しても構いません。
入力画像出力画像

例 13: カラーパレットを使った線画の着色(by @ZHO_ZHO_ZHO

項目内容
入力線画とカラーパレットの画像をアップロード
プロンプト図2のカラーパレットを正確に使って、図1のキャラクターに着色してください。
入力画像出力画像

例 14: 記事のインフォグラフィック(by @黄建同学

項目内容
入力ブログ記事や文章をアップロード
プロンプト記事の内容からインフォグラフィックを生成してください。要件:1. 内容を英語に翻訳し、記事の重要な情報を抽出する 2. 図の内容は簡潔にし、大見出しのみを残す 3. 図中のテキストは英語を使用する 4. 可愛らしいキャラクターや要素を豊富に追加する
出力画像

例 26: 線画から画像を生成(by @ZHO_ZHO_ZHO

項目内容
入力線画と参照画像をアップロード
プロンプト図1の人物を図2のポーズに変更し、プロのスタジオで撮影してください。
入力画像出力画像

例 29: 赤ペンでの注釈(by @AiMachete

項目内容
入力参照画像をアップロード
プロンプトこの画像を分析してください。改善できる点を赤ペンで示してください。
入力画像出力画像

例 37: メイクの分析(by @ZHO_ZHO_ZHO

項目内容
入力参考画像をアップロード
プロンプトこの画像を分析してください。改善できる点を赤ペンで示してください。
入力画像出力画像

例 46: ガンダムのプラモデル風フィギュア(by @ZHO_ZHO_ZHO

項目内容
入力参照画像をアップロード
プロンプト写真の人物をガンダムモデルキットのパッケージボックス風に変換し、アイソメトリックビューで表示してください。ボックスには「ZHOGUE」というタイトルを付けてください。ボックスの中には、写真の人物のガンダム風メカバージョンと、その必需品(化粧品、バッグなど)を未来的なメカアクセサリーとして再デザインしたものを表示してください。パッケージは、技術的なイラスト、取扱説明書風の詳細、SFフォントを含む、実際のガンプラボックスに似せるべきです。ボックスの横には、実際のガンダム風メカフィギュア自体も、公式バンダイのプロモーションレンダーに似た、リアルで生き生きとしたスタイルでパッケージ外にレンダリングして表示してください。
入力画像出力画像

例 48: 食べ物のカロリー表示(by @icreatelife

項目内容
入力食べ物の参照画像をアップロード
プロンプトこの食事に、食べ物の名前、カロリー密度、おおよそのカロリーを注釈で付けてください。
出力画像

例 61: 間取り図の3Dレンダリング(by @op7418

項目内容
入力間取り図の参照画像をアップロード
プロンプトこの住宅の間取り図を、家のアイソメトリックなフォトリアル3Dレンダリングに変換してください。
入力画像出力画像

例 66: 時代を比較する分割写真(by @fofrAI

項目内容
入力なし(テキストプロンプトのみ)
プロンプト寝室の写真で、中央で分割されています。左側は2018年、右側は1964年の同じ部屋です。
出力画像

まとめ

Nano Bananaは、一言で言えば「クリエイティブの民主化」を加速するツールだと感じます。難しいデザインスキルがなくても、アイデアさえあれば誰もがプロ並みのビジュアルを生み出せる。ビジネスにおいても、これまでリソースの制約でできなかったマーケティング施策や商品開発の検討を可能にするポテンシャルがあります。
私自身画像AIに長らく携わっていますが、マルチモーダルをフルに活かした画像生成AIのクオリティの高さに驚きました。おそらく多くのビジネスパーソンが同じようなワクワク感を覚えるのではないでしょうか。

一方で、生成AIとの付き合い方には模索も必要です。冒頭で触れたように、現在は第二のAIブームとも言える状況で、ChatGPTに代表される生成AIが様々な業務効率化やクリエイティブ支援に活用されています。Nano Bananaもその文脈で登場した強力なツールであり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進役となりうる存在です。
テクノロジーは使いこなしてこそ価値が出ます。Nano Bananaを単なる話題のツールで終わらせず、ぜひ皆さんの業界・業務で「何ができるか」を考えてみてください。その際、本記事で紹介した事例やポイントがヒントになれば幸いです。

実は本文で紹介した事例は直接ビジネスに結びつけづらいですが、弊社では活用方法を模索しており、別の記事でより詳しい業務での活用事例を紹介していく予定です。
例えば、より実践的な例では以下のようにバナーの配色を会社のロゴに合わせて微調整させる、といったような活用方法もあります。

会社のロゴに合わせたバナーの色味の調整

項目内容
入力広告画像とロゴ画像をアップロード
プロンプト左の広告画像を右のアイコンに合うような配色に変更してください。
入力画像1入力画像2(ロゴ)出力画像

このように広告画像の制作などでは弊社でもすでにかなり活用出来るので、次回の紹介記事をお楽しみにしておいてください!

この記事の監修者
須藤 広大

須藤 広大

奈良先端科学技術大学院大学修士課程卒業。自然言語処理・機械学習の研究を経て、株式会社ブレインパッドにてデータサイエンティスト・機械学習エンジニアとして活動後、Microsoft AIにてソフトウェアエンジニアとして勤務。
その後サステックス社を設立。TensorFlowやKerasといった深層学習ライブラリの開発にも貢献し、著書に「現場で使える!Python深層強化学習入門 強化学習と深層学習による探索と制御」、「現場で使える! TensorFlow開発入門 Kerasによる深層学習モデル構築手法」など。

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